2020-04-02
2020年3月。6月で創立30周年を迎える株式会社コングレの武内紀子社長のもとを訪ねた。同社は学術会議や国際会議などのコンベンションの企画・運営で国内No.1の実績を誇る企業だ。
同社では近年、受託型だけでなく主催型のイベントや施設運営も手掛けるようになってきているとのこと。2020年、最も力を入れて臨むのが日本スポーツ産業学会と共同主催する「スポーツビジネスジャパン2020」だ。「スポーツビジネス振興」と「スポーツを通じた地域活性化」のためのイベントだという。これまでスポーツビジネスは一部の企業による寡占状態だったが、昨今では異業種からの参入が相次ぐ成長産業であり、スポーツ庁は2025年までにスポーツ市場規模を15兆円にするという目標も掲げている。2019年に開催した「スポーツビジネスジャパン2019」では、実際にスポーツビジネスに深く携わってきたJリーグとBリーグの69クラブ、140名がJ・B合同セミナーに参加。こうしたプロスポーツチームから、官庁や自治体、そしてスポーツ施設やまちづくりを担うゼネコンまで、多分野にわたる団体・企業が「スポーツ×SDGs」のテーマを合言葉に一堂に会し、スポーツビジネスのあらたな機会創出につながったそうだ。「私たちは未来が生まれる「場」をつくっているのです」と武内社長は笑顔で語る。
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【日時】10月6日(火),7日(水)
【場所】ぴあアリーナMM
【公式サイト】https://www.sportsbusiness.jp/
また同社では、コンベンションの企画・運営から広がったさまざまな事業活動が生まれているという。これまで管理・運営をしてきたMICE施設だけでなく、文化・観光施設にも力を入れているそうだ。山梨県立科学館や横浜こども科学館(はまぎん こども宇宙科学館)など、地方公共団体が運営していた施設を指定管理者の一員として管理。さらに渋谷のスクランブル交差点を一望できる「渋谷スクランブルスクエア」展望施設「SHIBUYA SKY」などの運営も担当している。2020年夏には羽田でオープンする大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」内に「コングレスクエア羽田」が開業予定だ。より主体的に自治体や産業とも連携ができるようになり、広範にわたるまちづくりや産業振興にも貢献できるようになってきているとのこと。
最後に、同社の求める人物像について伺った。
「コングレでは多くの人と仕事を動かしていくので、さまざまな発想のシャワーを浴びることができます。規模の大きな仕事や、社会の最先端の動きに関わることが大好きな方、チャレンジしたい方には、ここに絶好の環境があると思いますよ。」
活躍の幅を広げる同社の未来は、創立30周年を越えてなお明るそうだ。
(2020年3月:カウテレビジョン/内村桜子)